第8回 ディボーションの習慣化

人生は習慣の集積です。よい習慣はよい人生をもたらします。一つのことを習慣化することは簡単ではありません。忍耐や努力が必要です。デボーションは、その忍耐、努力に見合う恵みを与えてくれます。「わたしたちは到達したところに基づいて進むべきです」(フィリピの信徒への手紙3章16節)とあるように、デボーションには、上手・下手ということはなく、デボーションの内容のレベルの上下もありません。信仰に入って間もない人は初心者として、信仰生活の長い人は、その経験を生かしてデボーションをすればよいのです。だれでも聖書から教えを受け、神さまの導きを受け取ることができます。そのためにも習慣化することは大切です。

1.デボーションの習慣化のための課題

デボーションは、信仰者の霊的な糧(食事)です。このことが分かるためにもデボーションを継続することが大切です。分かれば、デボーションをすることが喜びとなり、信仰に生きる力となります。デボーションは、

  • 自分の信仰生活に必要であると理解できます。
  • 自分にとって最優先に取り組む課題であることがわかります。

世の中には、やってみないと分からないことがあり、やってみて分かることがあります。是非、デボーションに挑戦してください。

2.デボーションをどのように行うか

(1)原則として毎日行います
  • 荒野で毎日マナを与えられたイスラエルの民(出エジプト16:12,21)
    荒野のイスラエルは、毎日天から与えられるマナを受け取り食べました。これは昔の出来事ですが、私たちが日々御言葉によって生きるべきことを指し示す出来事です。
  • 人は神の口からでる一つ一つの言葉で生きる(マタイ4:4)
  • 内なる人は日々新しくされる(コリント二4:16)
    「だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます」(コリント二4:16)。私たちは御言葉に親しみ、日々、御言葉に生きる人として新たな人にされていきます。
(2)一日のうち、いつ、行うか
  • 朝がよいと思います。今日一日の導きを受け取るので。
  • 個人の事情は様々なので、自分が行える時間で行います。
(3)どれだけ時間をかけるのか
  • 30分くらいは必要かと思います。
  • 実を結ぶクリスチャンは、神との交わりの時間を楽しみにします。
  • 大切なのは量より質。だらだらしないで集中して行います。
(4)どこで行うか
  • 静かであること
  • 気を散らすあらゆるものから自由になること
  • スマホには気を取られることがないように注意します。

3.継続するために

  • 三日坊主になってもかまいません。
  • 三日坊主を繰り返して、何とか継続します。
  • 一日で教えがくみ取れないとき、同じ箇所を2日、3日続けてもかまいません。

以上について、柔軟に考えることも大切です。原則通りにしなければならないと考えると不自由になります。自由な気持ちで習慣化できると最高です。