列王記下11章

2017年9月22日

(内容)

ユダの王アハズヤが死にます。すると彼の母アタルヤは王族をすべて滅ぼし、ユダの支配権を握り、ユダを支配します。アハズヤの姉妹のヨシャパはアハズヤの子ヨアシュを彼女の手から守り、かくまいました。七年後、祭司ヨヤダはヨアシュを王に立て、アタルヤを殺します。そして民を指導し、バアル神殿、バアル像を破壊し、民に主の民として生きるよう神との契約を結ばせました。

(黙想)

  • ユダの王アハズヤが死んだ後、その母アタルヤは王族を皆殺し、ユダの実権を握り、ユダ王国を支配しようとしました。その折、アハズヤの妹ヨシャパが乳母と共に王子ヨアシュをかくまい、また人々も王子をかくまったとあります。ヨアシュは殺されずにすみました。彼は後に王になりますが、神さまが人々を用いて彼を守らせました。ヨアシュにとって神さまは彼を守ってくださる恵みの神さまでした。
  • 七年後ヨアシュが王になり、ユダ王国は異教の神を排除し、主への信仰に立ち帰ります。この信仰回復という神の計画のために、神さまは、アハズヤの妹ヨシャパ、乳母、人々、祭司ヨヤダを用いられました。七年後、祭司ヨヤダはヨアシュを王に立て、ユダの民は、主の民として生きることとなりました。
  • 北のイスラエルはイエフによって、南のユダは、祭司ヨヤダによって、主なる神への信仰が回復されました。

(聖書に聞く)

☆神はいかなるお方か
  • 神はユダ王国の信仰の乱れを正すというご自身の計画のために人を選び、用られた方です。アハズヤ王の妹ヨシャパ、乳母、人々はヨアシュを守り、祭司ヨヤダは七年後、ヨアシュを王に立て、ユダにおける信仰回復に力を尽くしました。
  • 神は主の民が、神が望まれる礼拝をすることを望まれます。そのために人々を用いて、バアル礼拝(偶像礼拝)を排除しました。
☆神が望まれる私たちの生き方
  • (模範)幼い命を守ろうとするヨシャパ、乳母は模範です。
  • (模範)祭司ヨヤダは、ユダ王国の信仰の乱れを悲しみ、何とかしようと考えていました。王子ヨアシュが生きている事を知り、アハズヤ王の死から七年後、ヨアシュを王に立て、アタルヤを退け、主なる神への信仰に立ち帰るように人々を導きました。信仰の乱れを一掃し、人々を主の民として生きるように導くヨヤダは模範です。
  • (警告)私たちのうちに信仰の乱れはないでしょうか。クリスチャンも偶像礼拝を警戒しなければなりません。心の中に偶像をつくることがあります。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神、あなたは人々を用いて、ユダ王国における信仰の乱れを正しました。このことを思うとき、私たちもまた自らの信仰の姿勢を顧み、改めるべきことがあるのではないかと思わされます。
  • 私たちは異教の地に生まれ育ちました。私たちはイエス・キリストを信じ、罪の赦しをいただいていますが、罪の支配との戦いが不十分で、内なる偶像礼拝をしているのではないか、との危惧を抱いています。自分の腹を神とする偶像礼拝です(フィリピ3:19)。何か大事なことをあなたに願ってもかなえられないと、「なぜですか」と問います。なぜわたしの願いを聞いてもらえないのですか、と問います。神さまが自分の願い通りにしてくれないので、疑問に思うのです。クリスチャンといえども、自分の願いをかなえてくれる神を信じているように見えます。それは偶像です。聖書が伝える神は、人間の願いを聞くだけの神ではありません。私はこう考えていますが、神さまはどう思われますか。
  • 信仰とは神さま、あなたとの交わりに生きることであり、罪とはこの交わりに生きることに背を向けることだと考えます。人間には生まれつき神と隣人を憎む傾向があるとハイデルベルク信仰問答は教えています。神さまの心より、隣人の心より、自分の心を優先します。自分の心を尊重してくれる神を求めるのです。神さま、あなたもこのことはよくご存じではないですか。
  • でも、これは私たちの信仰の乱れではないと思います。私たちがもともと持っている罪から来る問題です。私たちはこの問題を克服し、神さまとの交わりに生きるべく、信仰の成長を目指す必要があると私は考えています。そのためには、神さまがいかなる方かを聖書に学ぶ必要があると思います。自分の願いをかなえてくれる神という偶像を砕くには、聖書を通してあなたがいかなる方かを学び続ける必要があると思います。
  • この国のクリスチャンを、心の中にひそんでいる内なる偶像礼拝から解放され、あなたとの交わりに生きるように導く、これは大きな課題です。引退した牧師が一人で何とかできるような課題ではありませんが、あなたに用いられたいです。ヨアシュはアハズヤの妹ヨシャパによってかくまわれ、乳母によって育てられ、時が来て、祭司ヨヤダによって王に立てられました。信仰改革が行われました。私も小さな者として用いられることを願います。
  • 今、デボーションを提案するサイトを開設すべく準備していますが、このサイトを、神さま、用いてください。また今日の聖書から、あなたを常にすることを学ばないと内なる偶像礼拝に陥ってしまうことを指摘する文章をサイトに書きます。また10月に説教奉仕を与えられています。ある聖書テキストを説教テキストにするかどうか考えていましたが、内なる偶像礼拝の打破という視点に立ってこのテキストを説教テキストにすることにします。今朝の導きを感謝します。
☆受け取った導き
  • サイトに神さまを聖書から知ることの大切さ訴える文をのせる
  • 説教テキストの決定

この記事を書いた人