ローマ 6章3~4節(2) なぜこの救い?

2023年6月23日

(内容)

  • パウロは「あなたがたは知らないのですか」と言い、キリスト者がキリストの死と復活を共にすることを語る。

(黙想)

  • 聖書を理解しようとする時、「なぜ」の疑問を出すことは大事だ。知っているが、疑問を出すことを忘れて聖書を読むこともある。キリスト者はなぜ、キリストと共に死に、キリストが復活させられたように、新しい命に生きるようにされるのか。
  • それはイエスはなぜ十字架に着いたのか、神の子がなぜ人となったのか、との問いと共通する答えを持つ。人間を罪から救うためである。そしてこれ以外には、人間を罪から救う道はないのである。
  • 人は自分で自分を救うことはできない。これは確かである。たとえば死の恐れから自分を救うことのできる人はいない。死についての考え方を定め、恐れを取り除く工夫はできるかも知れない。それができる人はいい。でもそれは自分をごまかすことではないか。少なくとも、僕にはできない。工夫した人の考えを読んでも納得できない。死の恐れは、神の裁きを無意識のうちに予感しているからと僕は考える。罪の解決が何としても必要だ。
  • そこで神は動物のいけにえを献げ、罪の赦しを得、神との関係の回復の道を開かれた。このことは旧約聖書に書かれている。それではなぜ神の子が人となり、イエスが十字架で死んだのか。
  • 動物の犠牲には一つ問題があった。動物のいけにえがいくら献げられても、人間の心を刷新することはできない。つまり人間は罪を克服できない。律法を全うすることができない。繰り返し罪を犯し、繰り返しいけにえを献げることが必要となる。そこで神の子が人となり、いけにえとなった。
  • 人間を罪から救うことが必要となり、神の子が人となり、罪からの救いを実現させた。
  • 人間は罪を犯すので、罪の贖いのいけにえにはなれない。罪のない人間がいけにえにならなければならない。そこで神の子が人となり、自分をいけにえとした。これで罪の贖いは実現する。神の子の贖いを信じる者は、過去の罪、現在の罪、将来犯す罪に対する赦しを受けることができる。つまり神の子の贖いを信じる者は神との和解を与えられる。罪に対する裁きを恐れる必要がなくなった。
  • 問題は罪からの救いである。罪を犯すように働きかける力がある。人間はこの力の支配下にある。そのことを人は罪の奴隷であるとか、罪の支配下にあるとか言う。この支配から自由になることがさらに必要である。
  • さらに人間の心は罪に傾いており、汚(けが)れている。

ガラテヤ 5:19~21
肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。

  • この聖句は人間の心の汚れを教えている。この汚れからも清められる必要がある。罪からの解放、心の汚れの清めはいずれも人間の努力によって成し遂げることはできない。
  • 神がとられた秘策は、信仰者がキリストに結ばれ、キリストの死と復活にあずかることであった。罪に支配された古い人が死に、神の命に生きる新しい人にされて生きる。
  • 罪からの救い、心の汚れの清め、これらはキリスト者がキリストに結ばれ、新しい命に生きることによって果たされる。神はこの方法を選択した。これ以外に救いの方法はない。だからこの救いの道を神は用意された。
  • これ以外に救いの方法がないことを意識することが必要だ。そうしないとキリストによる救いの恵みを十分に受け取ることが困難となる。あるキリスト者は罪の赦しを得ることで満足している。罪を犯すことは仕方のないこと、でも赦しが与えられると考えるのである。それではキリストによる救いを十分受けたことにはならない。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。聖書を読む時は「なぜ」の疑問を出すことが必要ですね。そのことを忘れてしまうことがあります。今日は「なぜ」を思い出し、聖書を読むことができて感謝です。
  • 疑問とていねいにその答えを書き留めたいと思いました。そして機会があれば説教したいと思いました。・なぜ神の子が人とならなければならなかったのか。
    ・人となられた神の子がなぜ十字架で死ななければならなかったのか。
    ・なぜ、死んだ神の子が復活したのか。
    ・そもそも復活なんてあり得ないことではないか。
    ・キリスト者は、なぜキリストに結ばれるのか。
    ・キリストに結ばれるってどういうことなのか。
    ・キリストに結ばれることは本当に実現するのか。
    ・キリスト者はキリストと共に死ぬというがそれはどういうことなのか。
    ・キリスト者が新しい命に生きると言うが、それは本当なのか。
    ・新しい命って何か。
    ・なぜ、新しい命に生きなければならないのか。
  • 天の父よ、色々な疑問があります。これらの疑問について、きちんと答えを書いてみたいです。導いてください。
☆与えられた導き
  • 与えられた疑問について答えを書く。

 

 

 

 

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