2023年3月2日
(内容)
- 詩人は、命の危険を感じる苦難に遭った。しかし神を呼び助けを求め、救われた。主の前に歩もうとの決意が語られる。
(黙想)
- 現代人が死の恐怖と呼ぶものを詩人は、「死の綱がわたしにからみつき」「陰府の脅威にさらされ」と書く。そして「苦しみと嘆きを前にして」「主の御名をわたしは呼ぶ」と語る。
- 主の御名を呼ぶことのできる人は幸いであると思う。主の名を呼ぶことを知らない人は自分で何とかしようとする。何とかしなければならない。何とかなるものならよいが、どうにもならないものもある。
- 死の恐怖はどうにもならない。死の恐怖を感じるとき、人は大いに苦しみ悩む。幼い日からキリストに出会うまで、僕は悩んだ。基本的には考えないようにしたがそれでは解決がない。主の御名を呼ぶことができることは幸いである。
- この詩篇は、「わたしは」「あなたは」という言葉が繰り返される。詩人は神と相対して生きている。これも大切なことである。キリスト信仰は、神との交わりに生きるところに特徴がある。
- あらためて、個人的な祈りについて、徹底して祈るべきことを思わされる。神は祈りに答えてくださるのだから、小さなことでも祈ったらよいと思う。私たちは自分の力で物事を解決しようとする。それはそれで大切なことであるが、それと同時に神を呼ぶことも大切だと教えられる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御父>嘆き祈る声を聞き、祈る者に耳を傾けてくださる方。
- <御父>情け深い方である。
- <御父>私たちを困難から助け出してくださる方である。
☆神が私たちに求める生き方
- <勧め>生涯、主を呼んで生きること。
- <勧め>主の御前に歩み続けること。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができて感謝します。「生涯、わたしは主を呼ぼう」。詩人は「わたしは主を愛する」と告白します。私もあなたを愛する者としてあなたとの交わりに歩みます。それゆえ、「生涯、わたしは主を呼ぼう」。今、自分がどんな課題を抱えているのかを思いめぐらし、あなたに助け、導きを願うこととします。
- 詩人は死に直面し苦しみました。最近『死を見つめる心』(岸本英夫著)を読みました。若い頃にも読みましたが、その時は、わたしは答えを見いだそうとして読みました。しかし納得のできる答えはありませんでした。今回読んでみて、自分の死に直面し生命飢餓状態の中に置かれて苦しみ思索した人の描いたことを興味深く読みました。信仰を持たない人の思索です。この方が自分の死をどう受けとめたのか、簡単にまとめたいと思いました。
☆与えられた導き
- 自分の課題を書き出す。
- 読んだ本を簡単にまとめる。