2017年9月26日
(内容)
ヨアシュ王は祭司ヨヤダの教えを受けて育てられ、主なる神を信じる王となりました。彼は特に神殿が修理が必要な状態なのに放置されるのを見過ごしにせず、修理がいつでもできるように寄付を募るようにし、神殿を整えることに力を尽くしました。しかし、アラム軍が攻撃してくると王宮、神殿にある高価な物を貢ぎ、アラムの支配に屈しました。それが気に入らない二人の家臣にヨアシュ王は殺されてしまいました。
(黙想)
- 今日の聖書を読んで思うことは、ヨアシュ王は、なぜ主なる神に助けを求めなかったのかということです。この出来事は彼の晩年、47才の時のことです。祭司ヨヤダは、恐らく亡くなっていたと思います。強い敵の来襲ということで、ヨアシュもどうしたらいいか迷ったことと思います。彼は王であり、神に助けを求めるという信仰的決断ができなかったのでしょうか。家臣がそのような決断に賛成してくれそうもなかったのでしょうか、あるいは断固とした態度で、権威をもって神に従う決断を下せなかったのでしょうか、信仰的決断をすることを励ましてくれる家臣がいなかったのでしょうか。彼は敵に屈服することにしました。戦って負けるよりも、戦う以前に白旗をあげる方が、犠牲は少なくて済みます。これは屈服する理由になります。ヨアシュがどう考えたのかは分かりませんが、彼は、降伏の道を選びました。
- 巨大な敵に対峙するとき、どうしたらいいのか、難しい問題です。神に助けを求めたらよいのですが、神に祈り求めても確かな返事を神さまがくださるのか分かりません。その時はどうしたらいいのでしょうか。先日、奈良高畑教会の祈祷会で詩編10編を読みました。そこには、神に祈り求めても何の答えも返ってこず、神が隠れてしまったようで戸惑いの中にある詩人の姿がありました。
- 神に信頼すればよい、それは明解な答えです。ヨアシュ王のように恐らく孤独の中で決心しなければならないとき、あるいは家臣たちがいい顔をしていないのに、決心するのは困難にも思えます。
- 自分が信仰による決心をするとき、それを支えてくれる人がいることが大切であることを思います。信仰に生きるには、励まし合うことができる仲間がいれば、どんなに力になるかと思います。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
今日の聖書には、神さまは登場しません。ただ天から、ヨアシュの決断を見ていたことと思います。
☆神が願う私たちの生き方
- (勧め)結果がどうなろうと、神さまに信頼して助けを求める道を選ぶ。たとい祈って答えがなく、神さまが隠れているような結果になったとしても、それはその時にまた考えることにして、とりあえずは、神に信頼する道を選ぶ。
- (警告)どんなに理由をつくりだして自分の判断を正当化しようとしても、神さまを納得させることはできないので、人間的な判断は避ける。
(神の導きを求めて)
☆祈り
- 天の父なる神さま、巨大な敵を前にする時、自分の無力さを覚える時、私たちは戸惑います。この世界では、北朝鮮がミサイルの発射実験、核兵器の実験を行うなど、平和を求める世界に挑戦するかのような動きをしています。北朝鮮の指導者にはそれなりの理由があるようですが、世界を納得させるような理由ではないと思います。国民を犠牲にし飢えさせ、他方で湯水のようにお金を注いで兵器を開発しています。そうするのは自己保身です。今、北朝鮮とアメリカの間で舌戦が行われていて、どうなるのか、多くの人が成り行きを心配しています。私たちはどうしてよいかわからず、どうしたらよいものかと思案をします。私にできることは祈りですね。あなたに信頼することですね。この問題は、北朝鮮の体制にも関わる問題なので、どこまで祈ったらいいかを考えます。でも当面の危機を回避することが課題だと思います。このチキンレースが終了し、不幸な結果が生じないように祈ります。
- また日本では選挙が行われようとしています。今の安倍政権は、数を頼みにして好き勝手なことをしています。私などがともてできない厚顔無恥な態度で、安倍首相はおしゃべりをしています。あれほどの言葉に対する不誠実さは、一国の首相としてのふさわしさに欠けることを示しています。このような人に導かれる国は不幸です。自民党の支持基盤は確かなものがあり、選挙がどのような結果になるのかと心配です。公明党にしても、もともとは平和を求める政党であり、庶民の生活を応援する政党だったのに、今の公明党は権力にすり寄り、権力を持つ魔力に取り込まれているように思えます。
- 「自民党に天罰を、公明党に仏罰を」と友人が語っていましたが、まっとうな人が政治を行う国となるように、今回の選挙を導いてください。投票するのは国民一人ひとりです。国民一人ひとりが、この国の将来を考えて投票できるように導いてください。願わくは、自民党、公明党が大敗し、安倍政権が退陣する結果となるようにしてください。
- 投票日まで、選挙のこと、北朝鮮とアメリカのチキンレースが終わるように祈り続けることとします。
☆(与えられた導き)
- 投票日まで、二つのことを祈り続ける。