2020年2月26日
(内容)
- イエスは、弟子たちが迫害を受けることを予告する。それは聖書に書いてあることの実現でもあり、弟子たちが必然的に受ける迫害である。弟子たちはイエスと同様、世に属していない。
(黙想)
- 弟子たちのアイデンティティー。弟子たちはイエスと同様、世に属していない。弟子たちはイエスにより世から選び出されている。弟子たちは「神」に属している(8:47)。世は世に属さない者を憎む。そして迫害する。
- 世はイエスを憎み、イエスを迫害した。それゆえ世が弟子たちを憎み、迫害することは当然であることを弟子たちは知るべきである。
- 世はなぜ、憎み、迫害するのか。それはイエスを遣わした方を知らなかったからである。イエスが世に来て、話し、業を行ったのを世は見聞きした。それなのに信じなかった。そこに世の罪はある。それゆえ、世は弟子たちを憎み迫害する。世はイエスを憎み、父をも憎んでいる。
- イエスの話を聞き、イエスの行動を見たのにイエスを信じない。イエスを遣わした父なる神を信じない、それは罪である。イエスに直面すると、人は信じる者なのか、信じない者なのかがはっきりする。信じなければ、そこに罪があることになる。罪とはイエスを信じないこと、神を信じないことである。
- ここで弟子たちを迫害する世とは、おそらくユダヤ人たちであり、神を信じていると自称する者たちである。ユダヤ人たちはイエスの活動を見て、イエスが自分を神と名乗り、神を冒とくしている、さらにイエスは律法を守っていないと、イエスを非難し、イエスを殺そうとさえしている。
- 現代日本で、私たちにとっての世(信仰者以外の人々)から私たちが迫害を受けることはない。キリスト教は世から無視されているといえる。今回の聖書箇所は、私たちとは無縁な箇所なのか。
- 神を信じているのに神が遣わしたイエスの話を聞きイエスを信じない、イエスのわざを見てイエスを信じない、それが罪と言われる。イエスを信じ洗礼を受けている者たちが、イエスの話を聞きイエスを信じない、イエスのわざを見てもイエスを信じないということがあるのかないのか。あると思う。そしてそれも罪と言われる。
- 聖書が証しをするとおりにイエスを信じるか否か。イエスによる救いの業をどう受けとめるのか。目が曇らされて福音を曲げて理解していることがあるのかないのか。誰も自分の理解が曲がっているとは思わないが、聖書が告げる福音と自分の福音理解が一致しているとは限らない。また聖書が告げる福音を信じられる範囲で信じるという形での信仰もありえる。私たちの場合、迫害はないが、福音理解の違いによって目に見えない亀裂が教会内にあるいは教団内に生じる可能性はある。
- 真理の霊は、イエスについて証しをする。真理の霊に導かれて信じることが大切となる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方
- (御子)世から憎まれ、世から迫害される方。
- (御子)世から、ご自身を信じる者を選び出す方。
- (御子)父のもとから、真理の霊を私たちに遣わしてくださる方
☆神が私たちに求める生き方
- (教え)世がイエスを憎み迫害したように、弟子たちも、信じる者たちも憎まれ、迫害を受ける。憎まれ、迫害を受けたとしても驚くことはない。
- (教え)神を信じながらイエスを信じない者は、罪がある。イエスを信じると言いながら、聖書が告げるとおりにイエスを信じないとしたら、罪はある。自分はイエスをどう信じているのか、聖書に照らして検証することは大切となる。要は、聖書に親しみ、聖書が告げることを自分がどう思うか、感じるか、を見極めることが大切である。説教者、牧師も自己検証は大切だ。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。そして思いめぐらし、自分自身と結びつけて考えることができ感謝です。
- 私には一つの願い、祈りがあります。それは福音が余すところなく宣べ伝えられることです。どうしてそう思うかというと私たちは福音を余すところなく宣べ伝えているのだろうか、という疑問を持っているからです。あなたはすべてご承知のことと思います。福音を偏って宣べ伝えているとしたら、それは申し訳ないことであり、大きな罪でもありますね。
- 私は自分が福音をどう捕らえ、どう信じているのか検証したいと思っています。それを少しずつブログに書いていきたいと思っています。最終的には一つにまとめることができたらと願っていますが、どの程度できるかは分かりません。でも今日聖書を読み、自分の福音理解の検証の必要を教えられました。自分が福音をどう理解しているのか、作業を続けていきたいと思います。
- これまで聖書が描く罪についてブログに書き、罪に関するまとめを書こうとしています。今日、まとめを書く予定ですが、導きを与えてくださるようにお願いします。きちんと書くことができるように聖霊の導きを与えてください。
☆与えられた導き
- 「聖書が描く罪」についてのまとめを書く