2022年9月14日
(内容)
- イエスはいちじくの木を呪い、実を結ばないようにと言った。翌日、いちじくの木は枯れていた。
(黙想)
- イエスはエルサレムに来た日、神殿の境内に入り様子を見た。恐らく、神殿の様子に驚いた。つまり祈りの家が強盗の巣になっているのを見た。翌朝エルサレムに行こうとしてベタニアを出るとき、イエスは空腹を覚えたので、いちじくの木の実を取って食べたいと思った。しかしいちじくが実る季節ではないので、勿論、実はなかった。するとイエスはそのいちじくの木に向かって「今から後、いつまでもお前から実を取って食べる者がないように」と言われた。
- 空腹なのに実がなっていないいちじくに腹を立てたわけではない。実りの季節ではないのだから、実を期待する方がおかしい。いちじくを呪ったイエスの態度は、神殿に関連する。つまり強盗の巣となっているような神殿は、実りのないいちじくの木のようなものであり、そんな神殿はなくなれ! とイエスが感じたことのしるしとして、いちじくの木に対するイエスの言葉がある。枯れたいちじくの木は、神殿が腐敗していることを示すしるしである。エルサレムに行ったイエスは、神殿の境内で荒々しい行動に出た。
- さらに次の日、ベタニアからエルサレムに向かうとき、いちじくの木が枯れているのにペトロが気づいた。ペトロは、昨日イエスがいちじくの木に向かって実がならないようにと言ったせいで枯れてしまったと語る。イエスが言葉を発したら、その言葉が現実となったのであり、ペトロは驚いたと思われる。するとイエスは「神を信じなさい、山に向かって海の中に飛び込め」と言い少しも疑わずその通りになると信じるならその通りになると言われた。創世記の創造物語を思い起こさせる。神が言葉を発すると、それが出来事、現実となった。なぜいちじくの木が枯れたのかの説明をイエスは行った。
- そして、これに関連して「祈り求めるものは、すべて既に得られたと信じなさい。そうすればその通りになる」と教えられた。さらに続けて、祈る時に、誰かに対して恨みを抱いているなら赦しなさいと。そうすればあなたの天の父もあなたがたの過ちを赦すと教えられた。マタイ福音書6章でもこのことをイエスは教えられた。
(聖書の教え)
☆神はいかなる方か
- <御子>イエスは神であることが分かる。言葉を発してそれを現実にすることができるのは神だからである。
☆神が私たちに求める生き方
- <教え>祈り求めるものはすべて既に得られたと信じること。
- <教え>祈る時、誰かに対して何か恨みに思うことがあれば、赦すこと。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。今日は祈りについて教えられました。「祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすればその通りになる」と教えられました。
- 今、忍耐強く祈っていることがあります。ロシアのウクライナ軍事侵攻もその一つです。ロシアの身勝手な戦争が敗北し、ウクライナに勝利と平和が訪れることを祈っています。祈り求めるものは既に得られたと信じなさいとありますので、さらに忍耐強く祈り続けます。その他の祈りの課題も同様に、信じて、忍耐強く祈り続けます。
☆与えられた導き
- かなえられたと信じ、忍耐強く祈る。