ルカ福音書 3章23~38節

2018年3月29日

(内容)

  • イエスはおよそ30歳で活動を始められたこと、そしてイエスの系図が書かれています。正確に言えば、ヨセフの系図です。イエスとヨセフに血のつながりはありません。

(黙想)

  • この系図から何を読み取ったらよいのかと戸惑います。ルカは何を伝えたかったのでしょうか。マタイの系図は、アブラハムからイエスへと時間順になっています。ルカの系図は時間をさかのぼり、アダムそして神に至っています。
  • ルカはユダヤ人以外の人たち、つまり異邦人にイエス・キリストを伝えようとしています。ルカはテオフィロにこの福音書を献呈しようとしています。
  • この系図を見て思うことは、聖書が伝える神は歴史の中で生きて働かれる神であること。歴史の中で目的を持って働かれる神であること。このような神概念は、異邦人にはなじみがありません。異邦人が拝む神は、祈りに応えて何らかの出来事を起こすかもしれませんが、歴史の中で目的を持って働くことなどはありませんし、目的を持って信者を導くことなどありません。
  • この系図を見て沢山の人々がこの神を信じ、与えられた人生を生きてきたことを思わされました。言うまでもなく、私自身もその一人です。
  • この神を信じて数え切れない人々が、それぞれの人生を生きました。それらの人生にはみな始まりと終わりがあります。私たちはこの神に命を与えられ、生かされる被造物です。被造物は限りある命を生きるものです。命が終わってもなお私たちは神の御手の中にあることを信じることができるのは幸いです。
  • 使徒信条で、私たちは天と地の造り主を信じると告白しますが、それは裏返せば、私たちは被造物であることを信じることです。自分が限りある命に生きる者であることを信じることです。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • (御父) 父なる神は歴史の中で生きて働く神です。この系図に登場する人々の何人かは、具体的にそして詳細に神との関わりに生きたことが旧約聖書に書かれています。
☆神が求める私たちの生き方
  • (教え) 私たちは被造物として与えられた命、限られた命に生きる者です。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父、ルカはこの系図でもって何を伝えようとしたのでしょうか。この系図はアダムまでさかのぼっています。ルカは異邦人に向けて福音書を書いています。私たちが信じる神は歴史の中で生きて働かれる神であることをこの系図を見て思います。
  • さらに系図に名を記された人だけではなく、ここに名を記されていない実に多くの数え切れない人があなたを信じて生きたことを思います。
  • 私たちは創造主なるあなたを信じています。そして自分が被造物であり、限られた命を生きる者であることを思います。命に限りのあることを知るのはさびしいことですが、あなたは死を越えて私たちを導いてくださることを信じます。死ぬとはすべてをあなたにゆだねることですね。
  • 私に与えられた命は限りある命ですが、あなたの歴史における計画、「すべての人が救われて真理を知るようになること」(テモテ一2:4)に仕えて今日まで生きてこれたことを感謝します。
  • 自分が被造物であることをわきまえ、なお取るに足りない小さな者を生かしてくださったあなたに感謝をささげたいです。今日は、感謝の歌を作りたいと思います。
☆与えられた導き
  • 感謝の歌を作る
☆感謝の歌

われ生きぬ 主の呼びかけに 押し出され
救いの道を ひとすじに

憧れに 過ぎぬと友に われ告げぬ
柄には合わぬ 牧師という職

福音を 宣べ伝えたく 思うか汝
思わば伝えよ わが召し受けよ

創造主 信じるわれは 被造物
長く短き 命を授かる

主のために わが身と魂(たま)を ささげしに
気づけりわれは 主に生かされし

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