ローマ 5章21節(2) 恵みの支配

2023年5月11日

(内容)

  • 恵みは義によって支配しつつイエス・キリストを通して永遠の命に導く。

(黙想)

  • 恵みは支配する。恵みは私を支配する。私は恵みの支配の中を生きることができる。どのように恵みは支配するのか。二つの手段がある。一つは義によって支配する。もう一つは、イエス・キリストによって支配する。そしてどこに向かって恵みは支配するのか。永遠の命に向かって支配する。
  • 昔イスラエルの民はエジプトで奴隷であった。彼らはエジプト王の支配の下にあった。しかし彼らが助けを求めて叫び、神が彼らの叫びを聞いた時、彼らを支配するのは神となった。もはやエジプト王ではない。恵みの神は、イスラエルだけではなく、エジプトを支配する。神の支配は、イスラエルの民を自由にすること、自由に生きる地へ彼らを導くことに向けられていた。
  • 神は力ある業を行い、エジプト王はついにイスラエルを解放すること決断する。そしてイスラエルはエジプトを出て、約束の地に向かって旅をする。自分がどこに向かっているのかを知ることは大切である。
  • イスラエルを解放したことを後悔したエジプト王は軍を率いて、イスラエルの民を追いかけ、連れ戻そうとする。そして海の奇跡が起きる。前は海、後ろはエジプト軍。窮地に陥ったイスラエルの民であるが、神の支配は、エジプト軍を壊滅させた。イスラエルの民は約束の地を目指して旅を続ける。
  • その旅では困難に出会う。水がない。食物がない。敵が攻めてくるなどの困難に遭う。しかし神がこれらの窮地からイスラエルの民を救う。約束の地に向けて、イスラエルの民は神の支配のもとに置かれている。しかし、困難に出会うつどイスラエルの民は不平を言うようになった。神の支配の中にありながら、困難という現実に心を奪われ、神の支配の中を生きようとはしなかった。そしてイスラエルの民の中で神に信頼しなかった者は約束の地に入ることはできなかった。信頼した人、子ども世代の人たちは約束の地に入った。
  • 恵みの支配は、キリスト者を永遠の命へ導く。これは最終的な救いを意味する。最後の審判を経て神の国に迎えられることを意味する。
  • 恵みは信仰者の生涯を支配し、神の国を目指すこの世の旅を最後まで導いてくれる。
  • 恵みの支配は、まず義によってである。これはイエス・キリストを信じる者が義とされることと結びついている。キリスト者は義とされている。そのことを信じ続けることが必要である。キリスト者のアイデンティティーは神の前に正しい者、義なる者である。そして神との間に平和を得ている。
  • 信仰を持つ以前は、人はアダムにつながる者として罪の支配下にあった。恵みの支配下にあるということは、罪の支配下から解放されたことを意味する。今やキリストに結ばれ、義とされた。それだけではなく、恵みの支配により、キリスト者は新しく創造された者となった。罪を侵さない歩みをできる者とされた。罪の支配から自由にされた。死の支配からも自由にされた。悪魔の攻撃からも自由にされた。かくして神の子として生きることができるようになった。
  • 恵みは義によって支配すると同時に、イエス・キリストによって支配する。イエス・キリストが私たちと共におられ、私たちを導く中で、恵みの支配が行われる。イエス・キリストの支え、導きを祈ることも大切である。
  • 恵みの支配の中を生きることが許された。そして神の国を目指して私たちはこの世の旅をしていく。

(聖書の教え)

☆神が私たちに求める生き方
  • <教え>恵みの支配の中を生きること

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日は、あなたの恵みの支配の中を生きるように導かれました。他方で、この世はこの世の神の支配下にあり、教会は福音を宣べ伝えていますが福音伝道の困難を覚える現実があります。霊的な戦いがあることを思います。
  • 恵みの支配と、言葉でいうのは簡単ですが、恵みがどのように私たちを支配しているのか、具体的に知ることが大切だと思います。そうしないと抽象的な論議に陥るように思います。その意味では、パウロが恵みの支配で何を思っているのか、知ることが必要となります。それはロマ書に書かれていると言えると思います。他の人はこの恵みの支配についてどう語っているのか、知りたいと思いました。
  • 天の父なる神、私自身は、御国へ向かう人生の旅路の終盤を生きています。恵みの支配の中、日々着実に歩んでいきたいです。導きを祈ります。
  • 今日は、ロマ書の解説書から恵みの支配について読んでみたいと思います。
☆与えられた導き
  • 恵みの支配についた学ぶ

 

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