2025年5月23日
(内容)
- 人は神の怒りを受けるべき怒りの器であるが、神の憐れみの器として救いに選ばれる。
(黙想)
- パウロは9章の最初で、同胞のイスラエル民族の救いを願っていると告白した。イスラエルの人々は、神が遣わしたメシアを信じなかった。それゆえ、彼らも罪のゆえに滅びることになっている。しかし神がイスラエル民族を神の民として選んだこと、神の彼らとの契約は破棄されていないことを告げた。
- というのは、神の選んだ神の民はいるからである。神の民とは、神によって選ばれた民のことであり、血縁関係でイスラエル民族に属する者がすべて神の民ではないとパウロは語る。神は憐れもうとする者を憐れみ、慈しもうと思う者を慈しむ。また神は憐れもうとする者を憐れみ、かたくなにしたいと思う者をかたくなにするとパウロは語る。
- イエスを拒んだイスラエルの民はすでに神の民ではない。彼らは神の民ではないから、イエスを信じなかったのである。彼らは神によってかたくなにされたのである。
- 大切な原則。神に選ばれた者が救われる。神の選びは神の主権によってなされる。
- 19節で、神はなおも人を責められるのか。神によってかたくなにされたのなら、メシアを信じないことについて責められるのはおかしいと文句を言う人が出る。これに対して、造られた者は造り主に文句を言うことはできないとパウロは語る主権的な神の選びに文句は言えない。
- 神の選びと人間の責任という問題がある。神は主権的に救われる人を選ばれる。同時に人間には、メシアを受け入れるか否か自由がある。人は信じないように、または信じるように強制されてはいない。神の選びと人間の責任は、矛盾しているように見える。しかし、神に選ばれた者が救われるという命題と人が救われるか否かは、その人の決断によるという命題は、それぞれが正しい。ただしパウロはこの箇所では人間の責任については論じない。パウロは一貫して神の選びを語る。神は憐れもうと思う者を憐れみ、慈しもうとする者を慈しむ。
- パウロの思いにあるのは、人間には救いを受け取る権利があると主張できないという思いである。ロマ書の1~3章で人は皆罪を犯していると結論づけた。人は皆滅びに向かっているのである。人は皆怒りの器であるが、神は憐れの器として召し出されるとパウロは語る。
ローマ 9:22
神はその怒りを示し、その力を知らせようとしておられたが、怒りの器として滅びることになっていた者たちを寛大な心で耐え忍ばれたとすれば、
- この22節の言葉は、3章25~26節と関連していると思われる。
ローマ 3:25~26
神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。
このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです。
- 歴史的に言えば、神の民イスラエルが神に背いたことを神は忍耐しておられた。それは時が満ちるに及んで救い主メシアを遣わすためであった。キリストがおいでになり、神は怒りの器である者たちを憐れみの器として召し出されたのである。イスラエル民族も異邦人も皆、怒りの器である。そして救いへ招かれている。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御父>罪を犯し神の怒りを受けるべき者たちを憐れみ、救いへと招く方。
☆神が私たちに求める生き方
- <勧め>救いを求めること。神に選ばれて救いを入れられたことを感謝すること。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝します。
- 私は怒りの器であったのに憐れみの器として、選ばれていることを教えられ感謝します。あなたが御子を犠牲にしてまで私たち人間を救おうとされたことを覚えます。現実の世界は、罪が支配している世界であり、あなたの救いを蒸ししているのがこの世界です。聖書が人間の救いを語る時、この救いは本物の救いであることを知ります。
- 今日は、最近心に入ってくる賛美があります。The Cross of Christ という曲です。歌詞を日本語に訳して、キリストによる救いを味わいたいと思いました。
☆与えられた導き
- 「The Cross of Christ」の歌詞を訳して味わう。
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The Cross of Christ by Vinesong
キリストの十字架
On the Cross My Jesus died
He gave His life for all mankind
On that great day my sins He bore
Jesus the Christ, Saviour of mine
Jesus the Christ, Saviour of mine
十字架の上で私のイエスは死んだ
彼は自分の命をすべての人のために与えた
あの大いなる日、私の罪を彼は背負った。
イエスはキリスト、私の救い主、
イエスはキリスト、私の救い主
Beneath the blood, the cleansing flow
Jesus will make me white as snow
Beyond the veil to Him I go
Once lost in sin, nowhere to go
Once lost in sin, nowhere to go
その血の中に 清めが流れる
イエスは私を雪より白いものにする
垂れ幕の向こうに イエスのもとに行こう
罪の中で失われた者には他には行くところがない。
罪の中で失われた者には他には行くところがない。
In to His presence, He will me take
With hurt and pain and all my shame
He’s now removed the tempter’s hold
Jesus the Christ, redemption’s plan
Jesus the Christ, redemption’s plan
彼の臨在の中に 彼は私を連れて行く
傷つき、痛みを持ち、あらゆる恥をもった持ったままの私を
彼は今や、私を誘う者の支配を取り除かれた。
イエスはキリスト、贖いの計画
イエスはキリスト、贖いの計画
Before Your throne, O God I stand
Forgiven, free, You’ve given me
Eternal life for me You died
Prince of Glory on that tree
Prince of Glory, rescued me
御座の前に 神よ、私は立ちます
罪赦され、自由を、あなたは私に与えた
永遠の命を、私に与えるためにあなたは死んだ
十字架の上の栄光の君
私を救われた栄光の君
I now sing Glory to my King
With lifted hands I bow my knees
My soul shall in You delight
A heart of praise to You I bring
A heart of praise to You I bring
私は今たたえる 私の王に向かって
手を上げて、膝をかがめて
私の魂は、あなたの喜びの中に
賛美する心を あなたにささげます
賛美する心を あなたにささげます
The Church of Christ
we now must stand
To give our all to bless this land
From every tribe we now must come
Around Your throne, to be as one
Around Your throne, to be as one
キリストの教会として 私たちは今、立たなければならない
私たちのすべてを献げるために、この地を祝福するために
あらゆる種族の中から 私たちは行かねばならない
あなたの御座の周りに、一つとなるために
あなたの御座の周りに、一つとなるために