ルカによる福音書 12章1~3節 偽善に気をつけよう

2025年10月29日

(内容)

  • イエスは弟子たちに、ファリサイ派のパン種に気をつけるように語る。そして人間の不真実は必ず、明らかにされると語る。

(黙想)

  • 1節。イエスはファリサイ派のパン種に気をつけなさいと命じる。ファリサイ派のパン種は偽善であると理由を語る。イエスは11章でファリサイ派への批判を具体的に語った。1節で、ひとことで、彼らの問題点は偽善にあると言ったである。ファリサイ派の人たちの語ること、行うことは偽善であるから注意しなさいと弟子たちに語った。
  • 2節。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない。これは一種の格言である。要するに隠したものは必ず見つかるということわざである。2節で、隠されているもの、覆われているものとは何を指しているのか。弟子たちに偽善に陥らないようにと注意している文脈である。
  • 3節では、「あなた方が暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間で耳にささやいたことは屋根の上で言い広められる」とある。つまりこれは秘密だよ、内緒だよと言って弟子たちが語ったことは、明るみに出されるということである。弟子たちは、暗闇で何を言うのだろう。
  • 偽善者は、本音を隠しきれい事を言う。本音はいずれ暴かれるということか。弟子たちは暗闇で何を語るのか。ここでは語る言葉に気をつけるように言われているのか。イエスの弟子として誠実に生きることの大切さを教える。言行一致である。終末の神の裁きの時には、神の前にすべてが明らかにされる。誠実に、そして言行一致で正直に生きることを大切にしたい。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方
  • <御子>イエスは、偽善を嫌う方である。弟子たちに偽善に陥らないように注意する方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>神の御心を大切にすること。神の御心をきちんと知ること
  • <勧め>神の御心に生きること。
  • <勧め>偽善者にならないこと。自分をよく見せようとしないこと。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日もディボーションすることができ感謝します。私たちは自分をよく見せたいとの誘惑に陥ります。自分をよく見せ、人からの評価を得ることで満足を得るというか、人から認められる自分を誇りたいと願います。そのような誇り、プライドは、偽りものです。私たちは自分の内に誇るべきものはなく、自分を誇るなら、それは神の子とされていることを誇るべきであり、それは自分を救ってくださる神を誇ることです。このような誇りに生かされていることを感謝します。
  • 私は年をとり、自分をよく見せようという思いからも自由にされたことを思います。また人間関係も狭まり、そのような思いが生じる機会も少なくなりました。でも何が起きるかわからないので、神の子ととされていることを喜び、神の子として歩んでいきたいと思います。
  • 今日は、沈黙の時間をとり、私の問題点をあなたが思い起こさせてくださる時間をとりたいと思います。
☆与えられた導き
  • 沈黙のときをもつ

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