2021年10月22日
(内容)
- イエスの語られた灯と秤のたとえ。聞くべきことをきちんと聞きなさいというイエスの警告がある。
(黙想)
- 灯を持ってくる人は、それを燭台の上に置き周囲を照らす。周囲を照らせない場所、寝台の下、升の下などには置かない。このたとえは何を意味しているのか。また隠れているものであらわにならないものはなく、秘められたもので公にならないものはない。これも何を意味しているのか。
- イエスは「神の国は近づいた」と語って宣教を始められた。イエスは神の国、神の御支配を伝えようとした。そして病人や悪霊に取りつかれている人たちを癒やした。神の国の到来を示したのである。それから神の言葉という種を蒔く。イエスは神の国、神のご支配の中を生きるように人々を招く。神の国という灯をイエスは持ってきた。そして照らした。
- 神の国・神の御支配は誰の目にもそれと分かるものではないことも事実である。しかし隠れているもので顕わにならないものはない。秘められたものも公になっていく。神の国は明らかになっていく。神の国は秘められているが、明らかにされてもいる。だから聞く耳のある者は聞きなさい。イエスの話に心を留めなくてはならない。
- そして何を聞いているかに注意しなさい。聞いて受けとめる者は得るが、聞いても受けとめない者は、持っているものも失うという。物事を判断する秤は自分にある。自分がどう判断するか、である。イエスの言葉を聞いて、神の国の到来を信じ受け入れるか否か。聞いて神の国に生きる者は祝福されるが、神の御支配に生きようとしない者は、その歩みは祝福されない。その歩みはさらに悪くなっていく。
- ここに書かれているイエスの言葉は、一種の格言としても通用する。隠れているものであらわにならないものはない。この世では、隠れていることが明らかにされ、不祥事が明るみに出されることはよくある。でもこの段落を格言に分解するとイエスが何を言おうとしたのかは分からなくなる。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御子>神の国の福音を伝える方
☆神が私たちに求める生き方
- <勧め>聞く耳をもって聞くこと
- <勧め>聞いたこと受け入れること
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。あらためて聖書が何を語ろうとしているのか、謙遜に耳を傾けることの必要を知らされます。自分の秤で聖書が語ることをはかるのではなく、逆に聖書によって自分の秤を正すことを教えられます。聖書は福音を語ります。神の国の福音です。そして私たちの救いです。
- 10月31日、説教奉仕の機会が与えられています。福音を真正面から語るつもりです。もちろん聖書に語らせつつ福音を伝えたいと願っています。どうぞ説教準備を導き、福音を語ることができるように導いてください。特にイエス・キリストの十字架と復活に関連して語ります。繰り返し説教テキストを読み、福音を語らせて下さい。イエス・キリストの御名により祈ります。
☆与えられた導き
- 説教準備に導きを祈る。