マルコ福音書 14章1~2節 イエスの受難

2022年3月3日

(内容)

  • 祭司長たち、律法学者たちは、計略を用いてイエスをとらえて殺そうと考えていた。

(黙想)

  • 律法学者たちは、イエスが安息日に病人を癒やすのを見て、律法を無視していると怒り、イエスを殺そうと考えた(3:6)。祭司長たちはイエスが神殿から商人を追い出す事件を引き起こしたのを見て、律法学者たちと共にイエスを殺そうと謀ったとある(11:18)。
  • 十戒で「殺してはいけない」とあるが、神を冒とくする者は石で打ち殺すようにとの戒めもある。神は人殺しを無条件で禁じているわけではない。人間が自分の都合で人を殺すことはよくない。
  • この箇所の祭司長や律法学者たちの場合、彼らは一応、宗教的な理由を挙げるだろう。彼らはこれを実行する。彼らとしては神の御心に従っているとの判断があるのだろう。しかし民衆が騒ぎ出すことを恐れている。これはどういうことか。後ろめたさを感じているのか。その騒ぎが騒動となってローマ兵の取り締まるところとなることを恐れているのか。人を殺すということは簡単には正当化できないことを思う。
  • マルコのこの箇所は、主イエスが十字架に向かう次第を語り始める。イエスは自分の死を覚悟して歩む。人々の救いのために自分の命を犠牲にすることを神の御心として受け入れて歩む。神の子が人間のために命を犠牲にする。救い主が殺されるなんて、信じがたいことだ。そうしなければ人は救われないと聖書は語る。
  • 自分は、このイエスの死によって救われた者であることを集中的に覚える季節となった。神は御子の命を惜しまずに我々を救おうとした。救いとは何かを思う。最後の審判において救われ、神の国に迎えられるという終末的な救いがある。しかし今、救われた者として私たちは生きる。救われた者とはどのような者のことを言うのか。罪人として罪を犯しつつ生きるが、罪赦されているということなのか。聖書はそんなことは言っていない。キリストの似姿になって生きることが語られている。
  • 救われた者として生きるとはどういうことなのか、考えさせられる。

(聖書に聞く)

☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>救われた者として生きるとはどういうことなのかを確認する

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、受難節に入り、イエス様の受難の箇所のデボーションをすることにしました。今日は最初です。祭司長や律法学者たちがイエス様を殺そうと計画したことが書かれています。
  • あなたは御子の命を犠牲にしてまで、私たちを救おうとされました。あなたの救いは何を目的としているのでしょうか。あなたの救いの射程はどこにまで及んでいるのでしょうか。今日は、聖句を集めたいと思いました。昨日のディボーションで「救い」について説教を作るとの適用を与えられましたが、聖句を集めて、説教の参考にしたいと思いました。導いてください。
☆与えられた導き
  • 聖句を集める。

~~~~~~~~~~
ガラテヤ書

2:19~20
わたしは神に対して生きるために、律法に対しては律法によって死んだのです。わたしは、キリストと共に十字架につけられています。生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。

3:26
あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。

エフェソ書

1:4
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストに

1:7
わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。

コリント二
5:17
だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。

3:18
わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊の働きによることです。

ローマ
3:24 ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。

6:4~7
わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。もし、わたしたちがキリストと一体になってその死の姿にあやかるならば、その復活の姿にもあやかれるでしょう。わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、罪に支配された体が滅ぼされ、もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。死んだ者は、罪から解放されています。

6:14
なぜなら、罪は、もはや、あなたがたを支配することはないからです。あなたがたは律法の下ではなく、恵みの下にいるのです。

8:2
キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。

8:4
それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に、律法の要求が満たされるためでした。

 

この記事を書いた人