ルカ福音書 22章14~23節 新しい契約

2024年3月6日

(内容)

  • イエスは使徒たちに、パンを裂いて、裂いたパンを自分の体として与えた。またこの杯は、あなたがたのために流すわたしの血による契約であると語られた。

(黙想)

  • ここに「新しい契約」という言葉が登場する。イエスが「わたしの血による新しい契約」と言う時、イエスは身をもって、神とキリスト者の間の新しい契約の実現を保証していると言える。
  • 新しい契約については、エレミヤ書31章は、神が新しい契約を結ぶ時が来ると預言している。私たちはそれがイエスによる救いとして実現したと信じる。

エレミヤ 31:33~34
しかし、来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
31:34 そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、「主を知れ」と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである、と主は言われる。わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。

  • エレミヤが語る契約において、神は「わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない」と約束する。これはイエス・キリストを信じる者はその信仰のゆえに義とされるとの教えに相当する内容である。
  • また「わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。彼らはすべてわたしを知る」とは、信仰者が神を愛し、神の心を大切にし、喜んで、自ら進んで、神の律法を守る者となることを告げている。これは信仰者が神の律法を満たす者となることを告げている。このことについてパウロはロマ書で次のように語る。

「それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に、律法の要求が満たされるためでした」(8:4)。

  • イエスはご自身の血によって、この新しい契約の実現を保証しておられる。このことを覚えるために、「私の記念としてこのように行いなさい」と命じている。
  • エレミヤの預言が実現したことを思う時、霊に従って歩む私たちのうちに律法の要求が満たされることを心に留めることが大切と考える。キリストによる救いとは罪の赦しだけではない。キリスト者は律法を満たす者となるのである。このことを覚えることは大切だ。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御父>新しい契約を実現させる方。イエス・キリストにおいて、それを実現させた方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>イエス・キリストにおいて新しい契約が実現したことを信じる。
  • <勧め>キリスト者は律法を満たす者であると知ること。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができ感謝します。今日は、新しい契約について確信することができて感謝です。イエス・キリストの救いについて、キリスト者が律法を満たすようになることはあまり語られていません。いや信じられていないと思います。この状況を変えていくことは簡単ではないと思います。
  • 聖書がこの点について語っていることをさらに調べ、私自身確信をもって伝えることができる者になりたいです。聖書の学びを導いてください。
☆与えられた導き
  • 新しい契約がもたらす救いについて、自分の理解を聖書から補強する。

 

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