ローマ 8章31~36節 キリストの愛の内にいる我ら

2024年12月21日

(内容)

  • 神は私たちの味方であり、私たちをだれも訴えたり、罪に定めたりすることはできない。

(黙想)

  • 「これらのことについて何と言ったらよいだろうか」。パウロは8章で罪と死の法則からキリスト者は解放されたと語る。律法を守らなければ、罰を与えられるという世界からキリスト者は解放されたのである。さらに霊の法則により、キリスト者は律法の要求を全うできるようになった。キリスト者は神の律法を守らなければならないという義務感から解放された、同時に、聖霊の助けにより、神の律法を守ることができるようにされた。すべて神の恵みによる。キリストを信じるゆえに義とされるのも恵み、神の愛の働きである。聖霊を与え、キリスト者が律法を守ることができるようにするのも神の恵み、神の愛である。
  •  さらに神はキリスト者を御子の姿に似た者にするというキリスト者に対する目的を実現させ、キリスト者に栄光を与える神である。罪を犯した人間が、御子の姿に似るという栄光を与えられる、これも神の恵み、神の愛である。これらのことを8章の1節から30節で語ってきた。
  • これらのことを踏まえた上で語る。 ここでは、神の愛、神の恵みについて別な形で表現する。
  • 31節で神がわたしたちの味方であるなら、誰が私たちに敵対できますか、と問う。神が味方であるから、誰も敵対できないとの主張。この場合、敵対者は何を行うのか。それは、私たちを訴え、罪に定めようとすることである。
  • 「誰が神に選ばれた者たちを訴えるでしょう」。「誰が私たちを罪に定めることができるでしょう」。誰もできない、とパウロは語る。つまりイエス・キリストを信じる者は義とされ、その救いは確かであると語る。さらに「誰がキリストの愛から私たちを引き離すことができましょう」と語り、暗黙の内に、引き離すことはできないと語る。
  • 神が私たちにされたことも語る。神は味方である。私たちのために愛する御子を惜しまずに十字架に渡された方である。神は私たちを義とされる方である。御子は、私たちのために執り成しをされる方である。
  • キリスト者は、罪を犯しても誰からも咎められることはないし、罪に定められることもないのである。そしてキリストの愛から引き離されることもない。どんな困難の中にあっても、引き離されることはない。困難、それはキリストの愛、神からの愛から引き離されたことの結果に見えるかも知れない。でも違う。神の愛から引き離されることは決してない。すばらしいメッセージである。
  • 36節は詩編44の引用である。詩人は神から見捨てられたような状況の中にあって、神に助けを求めている。神に対する信仰に立ち、神に助けを求めている。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御父>私たちの味方である。
  • <御父>御子を惜しまずに十字架に渡し、私たちを救う方。私たちを救うためには御子を惜しまない方。
  • <御子>私たちのために執り成しをしてくださるお方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>神は味方であり、神に信頼すること。
  • <教え>キリスト者は、罪に定められず、訴えられることはない
  • <約束>キリストの愛から、私たちを引き離すことのできるものは何もない。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神、あなたは私たちの味方であると教えられました。あなたは味方になってくださるお方なのですね。私たちが罪を犯している時に、御子をあがないの供え物とされ、私たちを義とする恵みを示されました。私たちには、あなたに味方になってもらえる資格もないのに、一方的な恵みとして味方になってくださること、うれしく、ありがたく思います。
  • 何よりも、私たちが罪を断罪されることから守ってくださる味方であることを教えられます。信仰によって義とされるとの教えが圧倒的な恵みに満ちた教えであると知ります。それ故、この恵みに甘え、神のさらなる救いの恵みに心を向けない、中途半端な信仰が私たちの周囲に充満しています。対処しなければならない課題です。
  • でもその前に、神が私の味方であることをどう受けとめるかが、私の課題ですね。私には一つ問題があります。私の信仰は、突き詰めれば自分が信じることができることを信じるという信仰であることです。これを克服したいといつも考えています。本来信仰は賜物です。賜物としての信仰を与えられるように、味方となってくださる神に祈り求めたいと思います。
  • 神さま、あなたの恵みによって信じる者となるように導いてください。私の自我を打ち砕き、みまえに素直な謙遜な従順な信仰者になることができるように導いてください。
☆与えられた導き
  • 味方となってくださる神に、賜物としての信仰を祈り求める。

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