ルカ福音書 9章57~62節 イエスに従う者の態度

2025年7月31日

(内容)

  • イエスに従う人は、どのような心がけ、態度を取ったらいいのか、イエスは教えている。

(黙想)

  • 最初に「あなたがおいでになるところならどこでも従います」と語る人がいた。それに対してイエスは、「人の子には枕するところもない」と言われた。
  • 狐や鳥には帰る場所、そこにいれば安心してくつろげる、ぐっすり寝て体を休めることのできる場所がある。しかし、イエスに従う人には、そのような場所はないとイエスは言う。それでもいいのかと問う。この人がどうしたのかは、聖書は語らない。イエスの弟子にとって安住の場所はない。
  • イエスに従う道は、楽な道ではない。イエスはパウロを使徒に召した時、「私の名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを彼に示そう」と語ったことがある。
  • 現在、この世に生きるキリスト者は、わが家を持つ。牧師は教会に住居を与えられる。これはわが家ではない。この世を旅しているという感覚は自分にはある。
  • 今度はイエスがある人に「私に従いなさい」と言った。するとその人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言う。するとイエスは、「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい」と語られた。
  • この人はイエスのことを「主よ」と呼んでいる。イエスに従う気持はある。しかしまず「父を葬りに行かせてください」という。この世に生きる者として人間関係ぬきに生きることはできない。父が死んだら葬らなければならない。しかしイエスは、それは人に任せ、「神の国を言い広めなさい」と命じる。この人がどうしたのかは書かれていない。
  • イエスからこのような命令を受けるとはどういう人なのか。いつもイエスの教えを聞くためにイエスについて行っている人ではないのか。イエスの言動をよく知る人ではないのか。だから神の国を宣べ伝えることはできる。しかしこの人はためらった。イエスの言葉にためらうことなく、「すぐに」従うことが大切である。
  • さらに別な人がイエスに「主よ、あなたに従います。しかしまず、家族に暇乞いに行かせてください」と言った。するとイエスは「鋤に手をかけながら後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。
  • ここでは、この別な人は、神の国にふさわしくないとイエスは指摘した。何がふさわしくないのか。鋤に手をかけたのなら、畑を耕さなければならない。理由をつけて畑を耕すのを遅らせるのである。イエスに従うのに、ためらってはいけない。
  • イエスに従う者は、神の国を宣べ伝え、神の国にふさわしい人である。この世に安住を求めない。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>イエスに従う人の歩みについて教える方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>神の国を宣べ伝え、神の国にふさわしく生きる

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝します。
  • 今日の聖書に登場する3人の内の2人は、すぐにイエスに従わず、果たすべきことがあるのでそれを終えたら従いますと語りました。イエスはそれをよしとしませんでした。神の国にふさわしくないと語られました。
  • 集中することを教えられました。聖書を読んでいる時、気になることがあったり、気をそらされることが起きると、聖書を読むことに集中できなくなることがあります。今回は、気が散らされてしまう誘惑に負けないようにしたいと思います。集中して何事も取り組むことができるように導いてください。
  • ことを始める時の祈りに、「集中して取り組むことができるように」と祈ることにします。

☆与えられた導き

  • 物事に集中できるようにと祈って事を始める。

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