マタイ福音書 1章1~17節 神の約束の成就

2021年11月29日

(内容)

  • アブラハムからイエスに至る系図が書かれている。

(黙想)

  • 系図が3つの14代の系図から成っているとされる。厳密に言うと数的には正確性に欠けるのではないかと思う。アブラハムからダビデまでは14代。ダビデからバビロン移住まで、つまりダビデからヨシヤまでが14代、そしてエコンヤからイエスまで14代。ダビデが重複して数えられている。
  • この系図には女性の名前が出てくる。タマル。ユダはタマルにより子を産んだとされるが、タマルはユダの息子の妻である。次はルツ。ルツはユダヤ人ではないが、信仰深い女性である。ダビデはウリヤの妻によって。ダビデは彼女と姦淫の罪を犯した後、彼女を自分の妻として迎え、ソロモンを得た。クリーンな系図とは言えない。
  • この系図はヨセフで終わり、ヨセフはマリアと結婚したとある。マリアは聖霊によりイエスを身ごもる。イエスには生物学的な父はいない。だから厳密に言えば、イエスに至る血による系図は書くことはできない。しかしマリアと結婚し、ヨセフは父としてイエスを育てた。だからこの系図はイエスの系図として成り立つと考えることができる。
  • マタイはこの系図によって何を言おうとしているのか。基本的には、アブラハムの子孫によって人類は祝福されるとの神の約束の実現を伝えようとしていると思う。アブラハムの子孫が生まれたのである。
  • アブラハムの生きた年代は必ずしも明らかではないが、ダビデが紀元前1000年頃の人なので、アブラハムは紀元前1500年頃を推測できる。すると神の約束は1500年後に実現したことになる。神の約束は、必ず実現すると信ずべきことを教えられる。私たちに対する新たな約束として、イエスが今一度この世界においでになるという再臨の約束がある。再臨そして最後の審判、神の国の完全な実現。終末の到来である。これらはいつ実現するのか分からないが、信ずべきと教えられる。そしてこれは、宇宙一の、人類が見たことのない大スペクタクル(見物)である。楽しみに待つことができる。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御父>神は御自分の計画に従い約束を実現される方。歴史の中で実現する方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>神の約束の実現を待ち望むこと

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神、アブラハムからイエス様に至る系図を見ました。人名の羅列ですが、あなたがアブラハムに与えた約束の実現を見る思いがします。しかも1500年後に実現する約束です。
  • 今アドベントの季節です。そこで思います。今一度キリストはこの世界に来られるとの約束が私たちに与えられています。この約束は、私が生きている間にはおそらく実現しないと思います。私が死んだ後、どれくらい年数が経ったら実現するのか分かりません。しかしキリストの再臨の約束を待ち望みたいと思います。アブラハムの系図は私にそのことを教えてくれます。
  • 終末の事柄を信じることは困難が伴いますが、聖書にはこのように信じる手立てがあることを思います。アブラハムは自分が生きている間には実現しないあなたの約束を信じました。彼は信仰の父とも呼ばれます。そしてイエス様が誕生しました。イエス様は再臨について教えられました。これは再臨の約束です。論理的に考えるなら、再臨の約束を信じるのが合理的であり、かつ信仰的と言うことができます。終末の事柄を信じることに戸惑いを覚えてきましたが、だんだんを信じることができるように導いてくださったことを感謝します。
  • 今日は讃美歌294番 He leadeth me を賛美します。ここには私の好きは英語のフレーズがあります。

And when my task on earth is done
地上でのタスク(仕事・課題)を果たし終えたなら。
讃美歌では 「世の旅 果てなば」

  •  天の父なる神、あなたとお会いできる日を待ち望み、今日も一日の旅路を歩みます。

☆与えられた導き

  • 賛美する。

 

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