マタイ福音書 8章28~34節 伝道は忍耐強く行う

2024年7月30日

(内容)

  • イエスのもとに悪霊につかれた人がやってきた。イエスはその人から悪霊を追い出した。この出来事を知った人々は、イエスにこの地域から出ていってもらいたいと言った。イエスの働きが人々から歓迎されるとは限らない。

(黙想)

  • この出来事は、マルコ、ルカにも書かれている。マタイ福音書は、悪霊を追い出された人がイエスについていきたいと語ったこと、イエスはその人に、自分の身に起きたことを親しい人たちに語るように命じたことを書かない。
  • マタイは、悪霊が豚に取り憑き、豚の群れが皆死んでしまったことを聞いた人々が恐れを抱き、イエスにこの地域から出ていくように語ったことに重点をおいているように思える。
  • ガダラ人の地方の人々は、悪霊が豚の群れに取り憑き、崖から湖にとび込んでみんな死んだ出来事に驚き、不安を、気味悪さを感じたのではないか。それゆえ、イエスにこの地方から出て行ってもらいたいと語ったと思われる。
  • 他方で、イエスは悪霊に取り憑かれた人から悪霊を追い出した。つまりイエスは悪霊に取り憑かれた人を救ったことになる。
  • この短い物語は、イエスの働きはだれもが認め、歓迎するとは限らないことを伝えている。どの福音書も、ファリサイ派の人々、律法学者たちは、イエスの活動、イエスの教えを聞いたが、イエスを信じようとはしなかったことを伝えている。さらに彼らは、イエスを殺すように動き、イエスを死に追いやったことを書いている。
  • 福音を宣べ伝えても信じない人はいる。伝道は忍耐強く行うべきことを教えられる。
  • 悪霊をどう受けとめたらいいのか、分からない。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>悪霊を追い出す方
  • <教え>伝道は成功を約束されていない。
☆神が私たちに求める生き方
  • <教え>伝道は成功を約束されていない。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝します。今日の聖書には、主イエスに対して、この地方から出ていって欲しいという人たちが登場しました。主の働きのために豚の群れが皆死んでしまったこと、それで被害を受けた人もいたと思います。この出来事に不気味さを感じたかもしれません。この人々は主イエスを受け入れることができませんでした。
  • イエス・キリストを宣べ伝えても信じない人たちがいます。その人たちには何らかの理由があるのだと思います。身近にもいます。
  • 妹の葬儀がいつになるのか分かりませんが、私が司式を行うことになっています。妹の家族が中心ですが、私の親族も出席しますが、未信者が多くいます。何を語ったらいいのか思案をしています。あなたに導きを求めることを忘れていました。遺族に慰めを語りますが、妹も含め、妹の家族はみな未信者です。何を語るべきか、あなたの導きを求めます。導いてください。
☆与えられた導き
  • いつの日にか行われる妹の葬儀で語るべきことを祈り求める。

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 天の父なる神さま、妹は今、自ら食事をとることができず、点滴だけでいのちをながらえています。近いうちに亡くなることが予想され、葬儀についても打合せを行いました。私が司式をすることになっていますが、妹の家族は未信者です。何を語ったらよいのかを思案しています。
 身近な人に伝道することにはある面でむずかしさがあります。人間関係を損なってはなりません。でも語らなければ伝わりません。何を語るべきか、教えてください。聖書の箇所を示してください。
 イエス・キリストの御名により祈ります。

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