2024年6月29日
(内容)
- 肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和である。肉に従うか、霊に従うか、大切な選択となる。信仰に生きるとは霊に従うことである。
(黙想)
- パウロは4節で、肉ではなく、霊に従う私たちのうちに律法の要求が満たされると書いた。なぜ、霊に従う私たちに律法の要求が満たされるのか。律法の要求を満たすとは、律法を守ることを意味する。キリスト者は神の戒めを守ることができるようになるのである。
- なぜ、肉に従う生き方では律法を満たすことができず、霊に従う生き方でなければならないのか。
- 5節では、肉に属する人は肉に属することを考えるとあった。神の律法を守ることは、霊に属することであり、彼らはこれを考えないから、律法を満たすことはない。
- 霊に属する人は、神の律法を守ることを考える。そして守ることができるとある。
- 6節では、肉の思いは死であるとパウロは指摘する。肉の思いに従う人は神に敵対しているという。この世の人、キリストを信じない人は、神について考えることはないし、神の律法を聞いても、真剣に向き合うことはない。十戒の人間関係に関わる戒めを聞くと、殺すな、盗むな、姦淫するはな、これらを自分は守っているという人が多いだろう。しかしイエスは神の戒めが、ただ行為だけを問題にしているのではなく、その行為の背景には他者の人格を尊ぶ考えがある。そこまで考えると、十戒を守っていると言える人はいないし、そこまで考えようとはしないだろう。つまり神に敵対しているのである。神の律法を守ることはできないのである。
- 肉に従う人は、罪を犯して生きており、神の最後の審判においては、滅びを宣告させる。肉に従う人の思いは死である。
- 肉に従う人の考えることは人によって様々である。快楽を追求する人もいれば、この世を理想的な世界にするためにいかにすればよいか考える人もいる。自己実現を目指す人もいる。道徳的に問題のある人もいれば、何の問題もない人もいるし、道徳的には、すぐれた人もいる。この人々に共通しているのは神なしに生きようとしていることである。神を畏れることのない人は、罪を犯す歩みをする。最終的には神の裁きを受けて滅びに至る。それゆえ、「肉の思いは死である」となる。
- 霊に従う生き方はキリスト者の生き方である。しかも救いの恵みとして自分が罪から解放され、律法から解放されたことを知り、そのように歩んでいる。
- キリスト者でも罪と死からの解放を知らないと、律法を守らなければならないと考え、律法に仕える生き方となる。律法に仕える生き方は、罪の働きかけを受け、神の戒めを守ろうとしても守ることができないというみじめさを味わう。
- キリストの救いの恵みにより律法と罪から解放されたことを知ることが大切である。キリスト者はこのことを知り、この解放の中に生きることが大切である。
- 霊に従う人は聖霊に導かれる人であり、神の御心を大切にする思いを与えられている。言い換えると神を愛する思いが与えられている。
ローマ 5:5
わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。
- 霊の思いは命と平和である。霊に従う人は神のことを考える。第一に神から与えられた救いを思う。救いの恵みに生きることを思う。そして神の国に迎えられる希望に生きる。さらにキリスト者としていかに生きるかを考える。これは幸いなことである。
- 第二に神との交わりに生きるので、何があっても、神が共にいてくださると信じることにより、困難の中にあっても、平和が与えられる。平安の内に日々を生きることができることは幸いである。
(聖書に聞く)
☆神が私たちに求める生き方
<教え>肉の思いは死である。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝します。肉の思いは死であると教えられました。
- 年を重ね、老人となりました。折に触れて死を考えます。キリスト者には、死を越える希望が与えられているので感謝です。聖書が告げる希望をよりたしかにするために、死について色々考えます。
- 素朴に天国に行くと考える人がいれば、死んだら無になるという人もいます。死んだら、自分が生まれる前の状態に戻るだけという人もいますし、死んだら意識がなくなるのだから、何も気にする必要はないと言う人もいます。人それぞれ自分の死を受け入れるために折り合いをつけているようです。
- あらためて、肉の思いは死であると教えられました。あなたのことを抜きにして、自分の思いで死について考えても、それは単なる人間の考えでしかないことを思いました。肉の思いは、信頼するに足りないと思いました。あらためて聖書が告げる希望を自分の希望としたいと思いました。感謝します。
☆与えられた導き
- 聖書が告げる希望を自分の希望とする。
- 死を越える希望の讃美歌をリストアップする。
讃美歌
15、22、30、39、48
88、102、205、267、268
280、284、285、288、291
310、320、331、359,370
391、404、405、514