マタイ福音書10章1~4節 御国の福音を宣べ伝える者の選び

2024年9月17日

(内容)

  • イエスは御国の福音を宣べ伝えた。弟子たちつまり使徒たちはイエスの働きを継続する。イエスが病人を癒やし、悪霊を追い出して、御国が到来していることを示されたように、弟子たちもその働きを継続する。

(黙想)

  • マルコ福音書との違い
  • イエスは12人を選び、使徒となづけたとマルコは書く。マタイは、いきなり「使徒の名前は、・・・」と書く。
  • マルコは、何のために弟子たちを選び使徒としたのか、その理由を書く。自分のそばに置くため、また派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであったと理由を書く。マタイは短く、「汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。
  • ルカ福音書との違い。
  • ルカ福音書では、イエスは前日夜を徹して祈り、朝になって、12人を選び、使徒と名付けたとある。
  • ルカ福音書では、イエスは悪霊を追い出す権能を授けたとの説明はない。ルカ福音書は12人を選んだとだけ書く。
  • イエスは御国の福音を宣べ伝えた。弟子たちつまり使徒たちはイエスの働きを継続する。イエスが病人を癒やし、悪霊を追い出して、御国が到来していることを示されたように、弟子たちもその働きを継続する。
  • イエスはご自身の働きを受け継ぐ者たちを選ばれた。使徒とは、派遣される者との意味である。キリスト教は、聖書の教えを学び、その教えに生きることを目指すだけの信仰ではない。それだったら、聖書を教える教師がいればよい。御国の福音は、私たちを御支配の中に招く神がおられることを伝える。神の御支配の中へ生きるように招く神を宣べ伝える。これは神の御支配の中に生きる者でなくては、伝えることはできない。そしてどの時代にも、福音を宣べ伝える者が求められるし、神は宣べ伝える者を召し出す。
  • 僕も召し出され、その働きを担ってきた。このような伝道者が生み出されることは教会の祈りの課題であり、キリスト者個人の祈りの課題でもある。だから僕は祈っている。
  • ここには弟子たちの名前が記されている。彼らは普通の人間である。その才能のゆえに歴史に名を残すような人ではない。普通の平凡な人間が、伝道の働きのために用いられる。それは今も変わらない。伝道のために用いられることは光栄なことである。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>福音を宣べ伝える者を選び、その働きに召す方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>キリスト者は、福音を信じて生きる幸いを証しする働きに召されている。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、主イエスが弟子たちを選ばれたことが書かれていました。歴史の中で、福音を宣べ伝えるために召された人々によって、そして教会によって福音は今日まで宣べ伝えられてきました。そのおかげで私は福音を信じることができました。感謝です。そして私も福音を宣べ伝えるバトンを与えられ、伝道者として歩み、そのバトンを後に続く人に渡そうとしています。
  • 今の日本は、伝道が困難な時代ですが、これからもバトンが次々に手渡され、福音が宣べ伝えられることを祈ります。特に福音を宣べ伝える者をあなたが召し出してくださるようにお祈りします。
☆与えられた導き
  • 伝道者を立ててくださるように今日も祈る。

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