マタイ福音書11章28~30節 重荷を負う者を招くイエス

2024年12月30日

(内容)

  • 疲れた者、重荷を負う者に私のもとに来なさいと招かれるイエス。主の与える軽い荷を背負うことが大切と知る

(黙想)

  • よく知られた聖句である。疲れた者、重荷を負う者に私のもとに来なさいと招かれるイエス。11章は、イエスの働きを知ってもイエスがメシアであると確信できない洗礼者ヨハネ、イエスの活動を目撃しながらイエスを信じない人々、悔い改めない町々のことが語られる。そしてこの箇所でイエスは疲れた者、重荷を負う者を招かれる。人は自分をどう見るか。多くの人は、自分は人生をうまく生きていると考え、そのように生きる自分を誇りに思うのではないか。だからイエスの招きには答えない。イエスを必要としないのである。
  • イエスは、イエスの軛を負うこと、イエスに学ぶことを勧める。すると安らぎが得られるという。なぜなら、イエスの軛は負いやすく、イエスが与える荷は軽いからである。
  • 今自分が抱える重荷、あるいは課題が一つある。それは自分の人生をいかにしたら感謝できるかという課題。今日の聖書を読んで、感謝できる人生にするためには、イエスの軛を負い、軽い荷を負うことが必要なのではないかと思わされた。自分の人生の評価を自分でするのではなく、イエスの視点により考えるということである。イエスから見て、良い人生だったねと言ってもらえるかどうか。この視点も大事と知らされる。イエスの与える荷を負って歩むなら、それが感謝できる人生なのだ。イエスから、良くやったねと言われる人生が感謝できる人生なのだ。
  • そう思った時、イエスの軛とは何か。イエスの軽い荷とは何か。何を負うのかと考える。今の世界は、分断化の時代であり、争い、対立が絶えない。戦争により多くの命が奪われていく。人間の罪がこれらをもたらしている。しかし人は自分の罪を考えようともしない。自分こそ正しいと考え、主張する。その主張が対立し、争いが起きる。神を畏れることなくして、平和は生まれない。福音が今一度世界に宣べ伝えられなければならない。福音を信じている教会も、今一度福音とは何かを再確信しなければならない。
  • そしてこの世界は、人間中心主義の世界であり、理性を超える絶対的な存在、超越的な存在を考えることを避ける世界である。福音伝道は余計にむずかしい。しかしこれがこの世界の現実である。
  • 「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)。これがイエスのメッセージである。イエスの時代、イエスは奇跡を行い、神の御業を現し、神の国は近づいたという証しをされた。しかし現代は、神の国が近づいているなら、なぜ、戦争、争いが起きるのかと人々は問うだろう。むずかしい世界の現実である。それでもなお、「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と教会は宣教しなければならない。それが主の委託である。

 テモテ二4章1~5節
4:1 神の御前で、そして、生きている者と死んだ者を裁くために来られるキリスト・イエスの御前で、その出現とその御国とを思いつつ、厳かに命じます。
4:2 御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>疲れた者、重荷を負う者に、私のもとにきなさいと招く方
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>イエスの軛を負い、軽い荷を負うこと

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、今日も聖書を読むことができて感謝します。今日は自分の重荷をたずさえて主イエスのもとに行くことを教えられました今の私は、自分の死をどう受けとめるのかというある意味での重荷を抱えており、さらには、自分の人生をあなたに感謝できる者として終わりたいと考えています。
  • 今日の聖書は、この私に、主イエスの軛を負い、軽い荷を負うことを教えられました。自分の人生の充実を考える時、これからの人生をどう生きるかを考えます。過去を変えることはできません。私のこれまでの人生を思う時、あなたに感謝できる人生を送ることができたと考えます。だから、老いの中にあって、迫り来る死を感じながら、なお信仰者として生きることを考える時、イエスの与えた軽い荷を負うことが大切と知りました、今なお主のために生きるのです。生きるのも主のために、死ぬのも主のため。私は主のものですから。このロマ書の聖句を大切にします。そして牧師の働きから隠退はしましたが、福音宣教のために生きることを志します。テモテの手紙の言葉に教えられます。
  • そこで主イエスから与えられる軽い荷を次のように考えます。
  • ①福音宣教のために祈る。福音が世界中に今一度宣べ伝えられる。日本にある諸教会が福音を余すところなく宣べ伝えることを祈り求める。
  • ②神がよしとし、機会を与えてくださるなら、福音を説教する。
  • この二つのことを残りの生涯の課題としたいと思います。導いてください。
☆与えられた導き
  • 福音が世界中に今一度宣べ伝えられるよう祈り続ける。

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