マタイ福音書 9章9~13節 イエスはすべての人を救いに招く

2024年8月14日

(内容)

  • イエスは人を分け隔てせず、すべての人を救いに招く。どんな人もイエスの憐れみの対象である。憐れみを大切にして生きる人は、人を分け隔てしない。。

(黙想)

  • イエスは通りすがりに収税所に座っている人を見て、「わたしに従いなさい」と命じられた。彼は立ち上がって従った。名はマタイ。
  • イエスはご自分に従う人を求めた。イエスの働きの証人、そしてイエスを宣べ伝える者たちを召された。それは今日も同じである。すべてのキリスト者は、キリストを証しする働きへと召されている。
  • マタイは収税人であった。ファリサイ派の人々、律法学者たちからは、罪を犯す者として軽蔑されていた。しかしイエスはそのような人たちと食事を共にし交わりをもった。イエスは「私は罪人を招くために来た」と言われる。だれもが救いの対象である。
  • そんなイエスをファリサイ派、律法学者たちは非難した。言い換えると、彼らは自分たちが神の前に信仰者として正しく振る舞っていることを誇りに思っている。自分たちがよい信仰者として生きることだけを考えている。彼らは後にイエスから偽善者と批判される。人というものは自分は立派だと考えても、神の目から見えれば、至らないところが色々あることを教えられる。
  • この場面でイエスはホセア書の言葉を引用して答えている。「わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない」。
  • ファリサイ派の人たちの態度はいけにえを献げる態度、宗教儀式をきちんとするという点では立派に見えるが、肝心の生き方においては欠けるものがある。人を愛することである。他者に対して、憐れみ深いことである。自分を愛するように隣人を愛することが彼らには欠如していた。自分がいかに信仰者として立派であるか、そのことにしか関心がない。

ホセア 6:6
わたしが喜ぶのは/愛であっていけにえではなく/神を知ることであって/焼き尽くす献げ物ではない。

  • 神は愛の神である。神は愛を喜ぶ。神を知るなら、人を愛する者となるだろう。自分の信仰深さに自己満足するのは、神の喜ぶ信仰ではない。
  • 憐れみに生きる人こそ、御心にかなう信仰者である。イエスに従う者は、憐れみに生きる者である。他者に対する憐れみのゆえに、人を分け隔てするようなことはしない。このことを学べとイエスは教える。

(聖書に聞く)

☆神はいかなる方か
  • <御子>私に従いなさいと呼びかける方である。
  • <御子>人を分け隔てすることをしない。誰とも交わる。
  • <御子>罪人を招くために来た方。
☆神が私たちに求める生き方
  • <勧め>他者に対して憐れみ深く接すること。
  • <警告>自分の信仰深さを誇らない。

(神の導き)

☆祈り
  • 天の父なる神さま、御言葉をもって私たちを導かれるあなたを崇めます。
  • 今日は憐れみの心を持つことの大切さを教えられました。この世界で、人々が憐れみの心を持ったら世界はどれほど生きやすい場になることかと思います。自分の主張を押しつけ合う、それが世界の現実です。その中で、弱い立場の人たちが苦しんでいます。
  • 今朝新聞で、今イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンを支配していることを読みました。その支配の中で、女性に対するひどい弾圧がなされている記事を読みました。権力を持ち、自分の主張は正しいとし、他者を支配する勢力のおぞましさを知ります。このような現実があることを悲しく思います。イスラム主義とあるので、イスラムの教えを信じていると思いますが、なぜ、女性を弾圧するようなことをするのかと思います。
  • アフガニスタンのことはあまり関心がありませんでしたが、宗教を利用した支配が行われていると思います。アフガニスタンの現実を知りたいと思いました。適切な本を探してみたいと思います。同時にアフガンの状況、情勢を取り巻く状況がよくなるように祈りたいと思いました。
☆与えられた導き
  • アフガニスタンの女性のために祈る。
  • アフガニスタンの状況を知る。本を探す。
祈り

天の父なる神さま、今日もディボーションでき感謝します。
今日は、憐れみ深い者でありたいと願う中、新聞記事を思い出しました。アフガニスタンという国は、タリバンという勢力が支配しています。その支配の中で女性に対する弾圧がひどいと感じました。女性たちがもっと人間らしく生きることができるようにと祈ります。日々の祈りの中でもこのことを祈ります。
アフガニスタンのこと、タリバンのことをほとんど知らないことに気づきました。まず実情を知るために本を買うことにします。導いてください。イエス・キリストの御名により祈ります。

『教えて!タリバンのこと』(内藤正典著)。購入。

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