2024年12月2日
(内容)
- 今の時代を何にたとえたらいいのか、と言って主イエスは、子供たちの歌を紹介している。人々が自分の思い通りに振る舞ってくれないことを嘆く歌である。
(黙想)
- 洗礼者ヨハネがイエスに、「あなたは来たるべきかたですか」と弟子たちを派遣して尋ねさせた。イエスはご自分のしていることを語り、ヨハネに伝えなさいと答えた。ヨハネの弟子たちが帰るとイエスは群衆に、ヨハネについて語り出した。この段落は、その最後の部分である。
- 洗礼者ヨハネの到来と共に預言者と律法が預言した時は終わった。今やメシアが到来した新しい時代である。ヨハネはメシアの先駆者であった。
- 今の時代は、何にたとえたらいいのかとイエスは語る。子供たちの歌は、嘆きの歌である。誰の嘆きをたとえているのか。
- 今の時代、人々はヨハネの働きやイエスの働きを人々は受け入れない。人々は、ヨハネについては彼は悪霊に取り憑かれていると言い、イエスについては大酒飲みだ、罪人の仲間だと嘲る。人々は自分の思いに従って判断している。神に対する真剣さはない。
- 人々が期待しているメシア像とイエスは違っているのか。おそらくそうだ。イエスは、メシアとしての自分を人々が受け入れないと嘆くことはない。
- イエスの奇跡と教えに、人々は驚いているのは確かである。反感を持っている者たちもいた。律法学者やファリサイ派の人たちである。彼らはイエスのことを罪人の仲間と非難した。群衆は、目の前の出来事に振り回されるだけで、結局、主イエスの働きを信じなかった。
- イエスは、知恵の正しさはその働きによって証明されると語る。「知恵」は何を意味するのか。人は自分の判断は正しい、間違っていないと考える。人は皆自分が知恵があると考えている。その知恵の正しさは、働きが証明する。イエスは御自分の働きが神の御心に沿ったものであると考えており、あえて人々に対して、自分の正しさを証明すべく論争をしたりはしない。
- 人はどう思おうと、自分が神から与えられた使命に忠実に生きればよいのである。自分が正しいかどうかは、神の判断に委ねるのである。同時に自己吟味は必要である。
(聖書に聞く)
☆神はいかなる方か
- <御子>人々の無理解の中、ご自分の働きを全うする。
☆神が私たちに求める生き方
- <勧め>神から与えられた使命に忠実に歩む。人々の評価は気にしない。
(神の導き)
☆祈り
- 天の父なる神さま、今日も聖書を思いめぐらすことができ感謝します。今日の聖書を通して、イエスの働きはなかなか受け入れられないものであったことを知ります。
- 現代の世界を見ると、イスラエルの首相は、「殺してはならない」の十戒の戒めを知っているはずなのに、そして復讐してはならないの教えも知っているのに、必要以上の攻撃を命じ、パレスチナの人たちの多くのいのちを奪っています。ロシアのプーチン大統領も、ウクライナに戦争を仕掛け、ウクライナ市民のいのちを奪っています。かれはロシア正教の信徒らしいと聞きます。
- 現代という世界は、神への畏れのない時代です。そして神の御支配が見えにくい時代です。それゆえ、キリスト者が世の風潮に流され、あなたの御支配を信じなくなってはならないと思います。あなたからすれば、罪からの救い主をこの世に送られ、私たちに愛に生きよ、平和に生きよと教えています。教会はもっと伝道せよと仰っているようにも思います。
- エフェソ書によれば、全人類がキリストにあって一つになるのがあなたのご計画です。この計画が実現するように願い祈ります。
- あなたの御支配が見えにくい時代にあって、キリスト者はどう生きたら良いのでしょうか。教えてください。主よ、教えてください。
☆与えられた導き
- 神の計画の実現を祈る。
- 神の御支配が見えにくい時代にあって、私はどう生きたら良いのか、教えてくださいと祈る。